商品撮影で悩むのは、被写体の良さをどうやって見せるかです。特徴を一枚の写真で表現するのは、細心の配慮が必要なのです。カメラを構える位置は低い方がいいのか、高い位置からの方がいいのか。角度は正面か、右斜めか。カクハン写真の場合、被写体の背景色はどんな色がいいのか。悩みはじめるとキリがなくなるのが写真の恐さ。そんな時にはカメラを一旦置いて、被写体をじっくり観察して特徴を整理しましょう。色は普通?個性的?。個性的な色なら、回りに余計な色彩は御法度ですよね。逆に普通の色なら、背景紙にこだわって演出するのも楽しい写真になります。形状はどうでしょうか。正面、右、左、後ろ、どの角度から見るのが一番美しいと思われるか、実際に動かして確認してみましょう。商品全体の形がわかりやすく、一番しっくりくる撮影位置というのが必ずありますので探してみてください。商品によっては後ろや真横の写真、素材がわかる部分拡大写真を用意しておくのも親切です。注意する点は商品を正確に写すこと。広角で撮ってデフォルメしないように気をつけましょう。特に実物を手にできないインターネット販売では、写真と商品に大きな違いがあるとクレームになってしまいます。ただし、イメージを強調する目的の場合は、広角で思い切って近づいて“迫力感”や“ボリューム感”をより印象深く見せることも必要です。TPOを考えながら表情を切り撮ることができたら、もうプロ級のテクニシャンですよ。ハイスペックストロボ