2013年に世界遺産に登録された富士山。
今や国内のみならず世界中から多くの観光客がつめかけるようになりました。
東京では、プラントハンターで造園家の西畠清順によって作られたモニュメント「江戸富士」が、ミッドタウンの10周年を記念して芝生広場に登場しています。
さらに、その「江戸富士」にデータヴィジュアライゼーションで空間を演出したインスタレーションが行なわれています。
このインスタレーションを企画したのは、Perfumeとのコラボでも有名なライゾマティクスです。
富士山は科学的な側面からみると、大気・地殻・水・動植物という観点から100年近くも研究がなされてきた場所でもあります。
そんな科学的データという観点からこの山をとらえなおす試みとして、古今の研究データをヴィジュアライズし、知られざる富士山像を浮かび上がらせます。
この展示では、「江戸富士」上に17本の縦長ディスプレイが配置され、実際の富士山で計測されたデータが視覚化されます。
ヴィジュアライズに使われるデータは、それぞれの場所に固有なため、異なる映像が並行して映し出されています。
映像は雨、大気、地殻、動植物の4つのパートに分かれており、それぞれ気象庁や研究機関のデータの提供により今回の企画が実現したそうです。
また、本インスタレーションの公開に合わせて、展示制作の裏側や富士山の最新研究などのコンテンツを盛り込んだ特設サイトもオープンされています。
https://www.3776anatomy.com
サイトには富士山の3Dモデルがあり、そこにはミッドタウンの「江戸富士」のモニターの位置が表示されていて、富士山と「江戸富士」がWEB内で融合する作りとなっています。
このサイトだけでも充分楽しめるのですが、ミッドタウンでの実際の展示は、5月28日まで行なわれています。