父子二人展

写真家伊島薫。といえば死体を演じるモデルにハイブランドの服を着せた「最後に見た風景」シリーズ、かっこいいですよね。まず伊島薫さんの名で思い浮かぶのはこのシリーズの写真たちです。女性モデルはモデル業の人から女優、歌手までさまざま。撮影場所やその死体シーンとでも言うのでしょうか、その設定、構成もさまざまです。テーマとモチーフが怖いほどに相まって、スリリングなのに美しい、見入ってしまうシリーズです。
そんな伊島薫さん。ご子息も写真家だったんですね。
6月2日から「伊島薫・伊島薫太郎 二人展」が始まります。伊島薫さんは「虫螻(むしけら)」というシリーズの作品、薫太郎さんは「落花(らっか)」というシリーズをどちらも同名の写真集とともに額装プリント約30点ずつを展示販売するそうです。
身の回りの死んだ虫たちをリングライトを装着したデジタルコンパクトカメラの顕微鏡モードで撮影したという「虫螻」、着眼点と撮影方法が興味深いですね。
そして「落花」は花弁が落ちてく花を捉えたシリーズだそうです。どちらも死を、そして生を意識させるシリーズというのも父子二人展として面白いところですね。

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