とあるオランダの地方都市が、歩行者用の信号機を道路に埋め込んだことで話題を呼んでいます。
なぜならば、オランダも「歩きスマホ」が危険で問題になっているからです。
歩きスマホによる交通事故を防ぐため、たとえ前を見ずに手元のスマホを見ながら歩いていても、交差点の赤信号を見逃さないようにだそうです。
たしかに、逆転の発想ですね。
日本でもポケモンGOの操作による事故がニュースになったりしていました。
ドライバーの脇見運転もさることながら、歩行者が画面操作に集中しすぎるあまり、交差点の赤信号に気が付かずクルマにはねられてしまう事例も少なからずあるそうです。
歩きスマホは日本だけでなくどこにでもある問題なんですね。
で、オランダ西部の街ボーデグラヴェン・レーウェイクで、ライン状のLED照明が横断歩道手前の地面に埋め込まれたそうなんですね。
もちろん通常の信号機もあるのですが、それに連動して赤や青に光ります。
「+Lichtlijn」(オランダ語で「light line」)というプロジェクトだそうで、今は
試験的に1カ所のみで運用されているとのこと。
今後、事故防止への効果が見込めれば、幅広い地域での採用も検討されているということです。
トラムという路面電車が多いオランダでは、スマホに気を取られて信号に気づかない歩行者のせいで路面電車が頻繁に緊急停車しているそうです。
ともすれば、下を向いて歩くことを容認しているようにも取られがちですが、これで実際に事故が減るのであれば、導入したほうが良いでしょうね。