偉大な写真家、星野道夫さんの没後20年を記念して、いろいろな場所で「星野道夫」の名を耳にし、彼の写真を目にする機会があります。
まず東京、松屋銀座で「星野道夫の旅」と題して展示会が開催中で、大阪、京都、横浜と巡回展示特別展が始まっています。
それからこちらは広告写真で多くの方が目にされたことでしょう、「BRUTUS」の最新号でも「こんにちは、星野道夫。」として特集がくまれています。
アラスカの大自然の中で、動物、そして自然環境を撮影し続けた星野さんの写真は、動物への愛情と畏怖が一枚一枚から伝わり、じっくり見入ってしまいますよね。
巡回展覧会の他に、もうひとつ注目したい展覧会が「ほぼ日刊イトイ新聞」にて運営されている直営の店舗兼ギャラリーのTOBICHI2にて「星野道夫の100枚」展という写真展も開催されます。
こちらのコンセプトが面白く、それは大きな展示会会場ではないために、一般の写真展のように展示するのではなく、星野さんが撮影した実際のポジフィルムをライトボックスを使って、ルーペで1点1点観ていくという鑑賞方法です。
つまりは、まさに星野さんが現像を終えたフィルムを確認し吟味し、作業する過程を体験しながら鑑賞できるということです。
鑑賞するのは、星野さんの名作品100枚を選び、そしてそのオリジナルポジから高精度の複製フィルムを作ったものだそうです。
おのおの、違ったアプローチで、星野道夫の世界を堪能できそうです。
松屋銀座の会期は9月5日まで。TOBICHI2での開催は9月8日から9月19日までです。