ハッブル宇宙望遠鏡をテーマにしたIMAX作品などを制作してきた監督トニー・マイ
ヤーズ氏。
彼は、地球を題材とした新しいドキュメンタリー作品には、国際宇宙ステーション
(ISS)からの映像が必要だと確信していました。
しかし、従来の撮影装置一式を宇宙に送ることは不可能だったのです。
宇宙輸送船には、運ぶべきもっと重要な貨物があるため、許可がおりませんでした。
そこで監督は、従来の大掛かりな撮影機材による撮影ではなく、キヤノンの一眼レフ
での撮影を宇宙飛行士たちに依頼しました。
アメリカで公開されたIMAX映画「A Beautiful Planet」は、宇宙飛行士たちがすべて
デジタルカメラによって撮影した作品となっています。
フレーミングやライト調整のような、ISS上から撮影を行う方法を宇宙飛行士に伝
え、また、ISSのあちこちにキヤノンの一眼レフカメラを設置して、オーロラなど、
地球上の美しい光景を窓越しから捉えました。
この映画の撮影過程で、ISSは地球を7,000回以上周回し、最終的にその距離はおよそ
3億420万kmにも及びました(1周は約90分)。
撮った映像はそのままデータでヒューストンの宇宙センターに送られたそうです。
日本が誇るキヤノンによる、高品質で美しい映像をご覧ください。