『往年のレンズ復刻プロジェクト』

アナログ写真を愛し、実験的でユニークな製品を生み出している「ロモグラフィー」社が、クラウドファウンディングで、往年のレンズ復刻プロジェクトを始動しました。
そしてなんと、100万円の目標金額に対して、1600万円超もの支援が集まり、復刻決定しました。

今回復刻されるレンズは「Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens」。
このレンズは、世界初の実用的な写真撮影方法である「タゲレオタイプ」を基に設計されています。
つまり、いま当たり前のように写真を撮影できる技術の、その元祖たるものなのです。

そんな「タゲレオタイプ」のために開発されたレンズが、世界初の光学レンズ「アクロマートレンズ(色消しレンズ)」です。
200年の時空を超えて、今ここに復刻されました。

現代のレンズとは異なる光の表現をするそうです。
複数のレンズ収差によりレンズに取り込まれる光が分散、開放され、自然な光を放つ滲むような描写が特徴的で、神秘的な写真が撮影できるとのことです。

現代のレンズは、シャープさを追求したレンズが好まれる傾向にありますが、このレンズのように幻想的なボケを楽しめる、独特な描写をするものも、味があっていいですね。

ロモグラフィー社の熟練技術者たちが設計を行い、一本一本手作業で組み立てられるそうです。
ボディは真鍮製で、色は「真鍮ゴールド」と、ブラックの塗装を施した「ブラック」の2色。
もう募集期間は終了しているので、手に入れることは出来ませんが、興味深いプロジェクトです。

撮影機材・LED照明の専門店