『現在の福島県双葉郡』

2011年3月11日から5年が経ちました。
東北地方の太平洋側を中心に、巨大な地震と津波により、日本は近年まれに見る大打
撃を受けました。
未曽有の津波により福島第一原子力発電所は全電源を喪失。
原子炉を冷却できなくなり、1号炉・2号炉・3号炉でメルトダウンが発生。
大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展してしまいました。

あれから5年、第一原子力発電所周辺はいったいどうなっているのでしょうか?

TOKIOの番組の企画だった「DASH村」がある福島県双葉郡は、第一原発から20キロ圏
内で、現在でも大半の地区が避難区域となっています。
その地域に、ポーランドのフォトジャーナリスト、Arkadiusz Podniesinski氏が、取
材クルーと共にドローンを使いながらの撮影に入っていたそうです。

Podniesinski氏が現地を訪れたときの第一印象は、「そこだけ時間が止まってい
る。」だったそうです。

スーパーの棚にはまだ当時の商品がそのままの状態で、学校の黒板にはその日学生ら
が書き残していった文字が残っていたそうです。

道路に置き去りになった車は深い緑に包まれ、宴会場の座敷のテーブルには皿が並ん
だまま。
まさしく「ゴーストタウン」と同様の光景の中、ただ1つ異質だったのは、地面に規
則正しく並んだ無数の汚染土袋です。

本来なら、田んぼや畑のはずの土地に、ビッシリと埋め尽くされているのは農作物で
はなく、黒い袋。
その汚染土袋が置かれている土地の所有者には、いずれは撤去する、と告げられてい
るそうですが、それがいつになるのかはわかりません・・・。

Arkadiusz Podniesinski氏のサイトです。

http://www.podniesinski.pl/portal/fukushima/

撮影機材・LED照明の専門店