ソール・ライター

ヴィヴィアン・マイヤーに続き、またまた素晴らしい写真家のドキュメンタリー映画が公開されます。
1950年代に「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」などの表紙も飾りファッション写真で活躍していた写真家、ソール・ライター。印象的な名前の写真家が活躍の度合いに比べて知られていなかったのは、80年代になると突如商業写真の世界から去ったからです。
ドキュメンタリー映画の中で「有名人を撮るよりも雨に濡れた窓を撮る方が私には興味深いんだ」「人生で大切なことは、何を手に入れるんじかじゃない。何を捨てるかということだ」と語るソール・ライターはその通り、写真本来の芸術性ではなく商業写真の資本主義に重きをおくようになった舞台から去り、2006年にドイツのシュタイデル社から発表された写真集をきっかけに一気に注目されるようになりました。その注目度は2008年にはアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で個展が開かれたほど。
シュタイデル社から発行された写真集「Early Color」はなんと彼の初の写真集とのこと。
ファッション誌時代の写真も美しいのはもちろんですが、その後彼が街で撮り続けた写真の斬新なフレーミング、切り方など、衝撃を持つほどの美しさ。
フォトグラファーのみならず、デザイン、建築あらゆるアートに関わるものが彼の構図や色彩から学ぶことは多くありそうです。

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