画像の無断転用

佐野研二郎氏の2020年東京オリンピックのエンブレムをめぐる問題は、収まる気配が
ないですね。
収まるどころか、パクリ疑惑の指摘が相次いでいます。
特に、サントリーのトートバックに使用されたフランスパンのデザインは、だれかの
ブログからコピーしたフランスパンの画像を回転させ一部のみ使用するという、いわ
ゆる写真の無断転用(盗用)ではないか?という疑惑まで浮上しています。
実際、そのブログ主は「無断」だとコメントしています。

趣味のブログで写真をアップする人は、無断転用される可能性は大いにあり得ます。
しかし、このフランスパンのトートバックのように、写真の一部だけ使用されたり解
像度の変更や加工などもされてしまうと、たとえ写真の無断転用を発見したとしても
自分の写真かどうか確証が取れないので注意しようがないです。
おまけに、一度複製の拡散が始まったら、それを止めるのはほぼ不可能です。

もし大事な「写真作品」をネットにアップする際は、無断使用される危険を考慮しな
ければなりません。
アップロードする時点で、ダウンロードされるかもしれないというのは当然と言えば
当然のこと。

ただ、写真作品を自分のパソコンにダウンロードして楽しむ行為自体は、私的使用の
ための複製として認められています。
それならいいんですけど、勝手に何かに使われるのはイヤですよね。

その写真が一人歩きして、著作権がだれのものかわからなくなってしまう前に、作品
に自分の名前やウェブサイトを直接刻み込んでおくことや、あらかじめ劣化した画像
をアップロードすることなどの対策をしておくと未然に防ぐことができるかもしれま
せん。

今回の騒動の教訓として、覚えておきたい心掛けですね。

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