今年のカンヌ国際映画祭でも話題が絶えなかった、是枝裕和監督の「海街diary」。
原作はマンガ大賞2013受賞の吉田秋生さんのベストセラーコミックで、是枝監督によって映画か決定の時からあらゆる方面で期待の声が上がっていました。
日本で公開され、これからさらに映像、キャスト、ストーリなどについてピックアップされる機会が増えるかもしれませんが、まずその前に目を引くのが、撮影された写真。
撮影監督をも務めた写真家の瀧本幹也さんによって、映画を撮る過程で撮影された写真の美しいこと!
映画にするにあたり、日本の四季を大切に描いてくださいというリクエストが原作者の吉田さんからあったからか、鎌倉を舞台にそこに住む4姉妹の物語がそうさせるのか、是枝監督の「海街diary」は外国人にとって小津安二郎の映画を連想させるようです。
そう聞きながら見る瀧本幹也さんのスチールは、しっとりと美しく、現在でありながらも古き良き日本の美を女優4人の姿とともに捉え、是枝監督とのタッグチームとして、そして写真家のみならず撮影監督としての立ち位置を改めて知らしめるものとなりました。
映画と合わせて写真集が発売、是枝監督の映画を観てから瀧本さんの写真集をみても、写真集をみてから映画を観ても、どちらも相乗効果で味わい深く楽しめそうです。