オンラインビューイング

COVID-19の影響で多くの美術館も休館になっていますが、
世界の名立たる美術館やギャラリーがオンラインビューイングを提供しています。
この時期、この機会だからこそ「観にいきたい」ものです。
実際に足を踏み入れたら方向感覚を失ってしまうほどの規模、ルーヴル美術館やメトロポリタン美術館、
ヴァチカン美術館などの大規模な美術館であればヴァーチャルツアーで場所や位置を確認しながらじっくり見るのもいいですね。
憧れの現場ではその場の雰囲気や高揚、人の流れでじっくりと鑑賞できなかったものを、あとでカタログなどで再確認するなんてこともあります。

訪れたことがある美術館も、いつかは行ってみたい美術館もクリックひとつで自宅にいながら鑑賞できるのはまさにこの時代の醍醐味です。
数あるオンラインビューイングでもヴァチカン美術館のビジュアルツアーもおすすめです。
なかでもシスティーナ礼拝堂のビジュアルツアーは圧巻。
訪れたことがあれば、360℃描かれた内部装飾に圧倒され、どこから鑑賞したらいいのか戸惑うほど。さらに人の数におされ、
立ち止まると注意され、思い通りに鑑賞できないこともあります。
観光客のなかにはオペラグラスを用意して、人の流れに揉まれないように壁際に位置して、ミケランジェロの天井画を鑑賞している人もみかけます。
そんな大きな作品、システィーナ礼拝堂を無人の状態で360℃そして床から天井までオンラインビューイングでじっくり鑑賞できるのです。
小さな入り口から入って振り向くと、壁一面にある「最後の審判」、そのほかの壁面には三層に分かれて、絢爛な布のフレスコ画、
キリストの生涯を描いたフレスコ画、歴代の教皇の肖像画、そして天井画にはミケランジェロの「アダムの創造」と、盛りだくさんの見所を
自分のペースでじっくりと鑑賞することができるのです。
見たい箇所だけピンポイントに、歴史と過程、エピソードを交えて鑑賞するのも、オンラインビューイングだからこそできる楽しみ方ですね。

お目当ての美術館にオンラインビューイングの提供があればもちろん、さほど興味が美術館であっても、
ちょっと「観にいく」と思いのほか発見があるかもしれません。
この機会に世界の美術館をのぞいてみてはいかがでしょう。
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