米カリフォルニア州の写真家、グレッグ・シーガル氏の連作「7日間のごみ(7 days
of garbage)」が話題を呼んでいます。
http://www.greggsegal.com
人物が地面に寝転がったところを上から撮った写真なのですが、周りにはゴミがびっ
しりと散らばっています。
このゴミ、彼らが実際に出した1週間分のゴミだそうで。
シーガル氏の友人たちや近所の人々、ボランティアの人などが参加しています。
ゴミからそれぞれのライフスタイルを垣間見ることができます。
それぞれの個性がゴミから分かってしまうといったことだけでなく、1週間で出るゴ
ミの量の多さに驚かされます。
わざとやってない?ってぐらい、とにかくゴミが多い・・・。
自然の中に横たわる設定で撮ったのは「汚されていない場所などない」という現実を
示すためで、多彩な顔ぶれを登場させたのは「これはだれ一人として避けることがで
きない、普遍的な問題」ということを訴えたかったからだそうです。
アメリカのゴミ問題は深刻で、米国の人口は世界人口の5%ほどにもかかわらず、世
界全体のごみの約4分の1を占めていて、アメリカ人が1日で出すゴミの平均量はお
よそ1.8キロ。
これは1960年に行われた同調査の倍の量だそうです。
ゴミを出さないなんて無理だけど、少し減らす努力をしようと思わせる、とてもメッ
セージ性の強い写真です。
それにしても、アメリカ人ってやっぱりピザ大好きなんですね。