国内最大の回顧展といわれるバルテュス展、話題になっていますよね。
今世紀最後の巨匠、難解な抽象性と具象性そしてエロティシズム漂う少女の絵。
いろいろな観点から作品を鑑賞し、興味が尽きることのないバルテュスの作品ゆえに、雑誌やメディアなどでも多く取り上げられていますね。
実はバルテュスとは通称で、本名はバルタザール・クロソフスキー・ド・ローラという、なにやら呪文のような名前です。これでは我々日本人にとっても呼びづらい名前ですよね。
バルテュスも決して発音しやすい名前ではありませんが、彼の神秘性と相まっている響きがあるかもしれません。
さて、生涯5つのアトリエで制作に捧げた人生といわれていますが、バルテュスは自然光のみでしか筆を持たなかったとのことです。
しかもアトリエとする部屋は北側。つまり北向きの部屋から入ってくる自然光のみで描き続けた。
つまりは直射日光から得る光ではなく、やわらかい北側の光。
これって写真撮影にも通ずるものがあると思います。
もちろんスタジオ撮影のスタイルやそれぞれ好みは異なりますが、自然光で見るものの色合い、光の入り方、色の映り方がこの北側からの光でみることができます。
室内写真、料理写真、植物、こどもの写真など自然光で撮影することも多くあります。
写真撮影する時のヒント、思考が、こんなところにも発見できます。
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