「キマッテル」写真と、「なにか足りない」写真の間にはいろんな要素の違いがあります。
その中のひとつに挙げられるのが「ふち」です。
結婚式の写真などのもよく使うテクニックのひとつでもありますが、この「ふちどり」を効果的に使います。ふちは、写真内の中でまるですでにフレームにおさめてしまったかのように見える、まさに「ふちどる」ことを目的に構図していくことです。
例えば庭で新郎新婦の撮影をするとしましょう。
太陽の自然光をうまく利用して、いろいろな角度から撮影することと、周りの風景を入れこむことによって様々な演出ができます。寄り添った二人を遠目から周りの風景も入れた一枚を考えてみましょう。単に風景の中での二人を撮影する場合と、手前に木や建物などを入れ込んで、「ふち」をつくるように構図する場合で、この違いが分かります。
後者では「ふちどり」をつくることで、まるで写真にかけた「額縁」のような役割が生じて、写真がピシッと締まります。
よく建物や生け垣のアーチなどを利用して、本当に「ふちどり」のように構図して撮影することもあります。
他の例では、トンネル越しに向こうの風景を撮るとします。被写体である向こう側の風景に露出をあわせるとトンネル内の暗い部分がアーチ型に黒く写り「ふちどり」の役割を果たします。
画像の「枠」をつくることで「見やすい」「キマッテル」写真になるんですね。