世界最大の写真コンテストとして有名な世界報道写真展。
海外では日本語名がそのまま訳された通りの、ワールド・プレス・フォト(WORLD PRESS PHOTO) の名で知られています。写真の分野は自然、スポーツ、時事問題、芸術と言ったように幅広いのですが、コンテスト名の通り、「報道(プレス)」の写真が多く締めます。
この写真展はアムステルダムを皮切りに、世界を巡回し、
そのため日本でも、そして旅行先の海外で偶然展示期間に遭遇するということもあります。
さて、報道写真が多いということで、写真撮影技術や、ライティングテクニックといったものからは遠いものも多くあります。というのは構図や撮影テクニックよりも、シャッターチャンスとその瞬間の出来事を写しとった作品が多いのです。
中には目を伏せてしまいそうなほどの衝撃的な写真もあります。すばらしい写真の数々の中に、世界中で今この瞬間全く知らないことが行われている、起こっているという事実を知らされ、展示観賞後はなんとも胃が重くなるような感覚が残ることも確かです。
報道のひとつとして世界の出来事を伝えるといった、もうひとつの写真の役割を実感するような展示会です。今年は日本では6月8日から東京を皮切りに五つの都市で巡回されます。
機会がある方は是非「報道」写真にも触れてみてはいかがでしょうか。