キャリブレーション(calibration)とは、直訳すると測定、目盛りを表す単語で、モニターのキャリブレーションや、カラーマネージメントとしてカラー・キャリブレーションといったように、正しい色を再現するための調整、設定のことを表します。
デジタルカメラで撮影し、すばらしい一枚が出来上がったとしても、それをいざプリントする際にモニターの色温度、輝度などが正しくなければ、適切な色のプリントはできません。
写真撮影の中では、実際の写真撮影と、その後のポストプロダクション(つまりは撮影後の作業の総称)が大切になってきます。
モニターは使い続けていくと、その使用時間によって色温度や明るさが変わっていくため、正しい色をモニターで見るためには、このキャリブレーションが必要になってくるという訳です。
同じメーカーの同じモデルでも並んで作業してみると微妙に色合いや明るさが違うのはそのためです。さらに同じ製品であっても個差がでてきます。
キャリブレーションには、パソコン内部で調整するソフトウエア・キャリブレーションと直接モニターの色表示を調整するハードウエア・キャリブレーションがあります。
少し前ではキャリブレーション専用のツールなどは高価でしたが、今では入門的に手頃なツールもでてきています。撮影時のホワイトバランスに気を使っても、実際に写真を目で確認するモニターの色、明るさにも配慮しなければ元も子もないということにもなりかねません。
撮影時、撮影後のどちらも気を配ってみたいですね。