絵画からのヒント

写真と絵画。差異はいろいろありますが、類似点も実はあるのです。
さらに写真撮影、写真の見方も絵画から学ぶこともあるので、絵画を描く、または絵画を鑑賞することによって得るヒントもあるのではないでしょうか。

写真が存在していなかった時代の絵画をみてみましょう。
精密な遠近法から光の射し方などが写実的に描かれている絵画は、画家の卓越した観察力と表現力が現れています。そこからみる光の捉え方などじっくりみてみると、被写体に対する照明器具を設置するヒントにもなります。例えば被写体と背景のコントラストと、メインの被写体にあたる照明の程度など。絵画ですから表現したい程度の明暗をつけれますが、それが写実的絵画の場合、明暗のバランスが崩れていればおかしくなってしまいます。そのため正確な光のバランス、コントラストを表現する必要があるのです。さらに肖像画をじっくりみていると、目にキャッチライトが入っていたりと、人の表情が生き生き見せる、人間らしい演出もなされていることに気づきます。実際に光があるところでは人の瞳に一点の明るい光が入るので、実際にそれを表現しただけなのかもしれませんが。

アート全般がお好きな人は、写真と絵画に違いはなく鑑賞されるでしょう。
絵画を描かれる方もまた写真からヒントを得るということも聞いたことがあります。
それぞれの要素から相乗効果で表現の幅が広がるといいですね。

新宿西口ライトグラフィカ