箸を使う練習として、大豆などのお豆をAの皿からBの皿に移す、という方法がありますよね。
こういった地道な練習は「基礎固め」そして「入門」に直接役に立つものです。
さてそんな地道な、しかも地味な練習というのは写真撮影のテクニックを学ぶ際にもあります。
例えばピント合わせの練習、そしてピントの範囲を決めるF値の練習もそのひとつといえるでしょう。この場合の簡単な練習としては、同じ形のオブジェを縦に並べます。例えば空き瓶やテニスボールといったものです。入手しやすく、大きさ高さなどが同じものがいいでしょう。
オブジェを等間隔にできるだけ多く並べて、縦に並べた位置から撮影します。一番手前のオブジェからピントを合わせ、最後に一番奥のオブジェにピントを合わせて撮影します。その際にF値を開放、つまり一番数値を小さくした場合と、徐々にF値を絞る(数値を上げる)場合とで撮影します。
これによってピントを合わせる感覚と、F値の数値とピントが合う範囲がわかるようになります。
今ではデジタルカメラで撮影でき、確認もコンピューターのモニターですれば、データーにF値が同時に出てきて便利ですね、フィルムカメラの時代にはこの練習は、シャッターを押すたびにシャッタースピード、F値をノートに記録して、現像してから手書き記録と照らし合わせながら検証していました。今でも写真学校などで敢えてフィルムカメラでこの練習を実行しているところもあるように、こういった地道な練習が技術を身につける近道なのかもしれません。
写真撮影入門者や、スキルアップしたい方に、デジタルカメラでもこういった練習がおすすめです。もちろんマニュアル撮影で試行してみてくださいね!