人物撮影の際、焦点を合わせるのは大抵が顔部分だと思います。そのためファインダーの焦点部分が真ん中にある場合、そのまま顔に焦点を合わせてシャッターを押すと、人物の顔、頭部分が真ん中にきてしまい、いわゆる日の丸構図になってしまいがちです。
これは横位置でも縦位置でも起こることで、どちらにしてもポートレート写真としては、頭の上の部分が余分な空間が多くなりがちです。
顔部分に焦点を合わせて、ピントを維持しつつファインダーを見ながら構図を決めていきます。
頭上の余分な空間を取り、人物全体がしっかり構図内に収まるようにしましょう。
ただ何度も出てくる、黄金分割構図にしたがって、空間を作りあえて被写体をフレーム内の端に寄せることは大切ですが、F値の絞り方、撮影の環境、ポートレート写真のテーマなどに沿って、さりげなく、且つ決め手のある構図を作っていきたいですね。