ポートレートと関係

人物撮影、つまりポートレート。よくいわれることですが、人を撮るということはまず撮影者が撮られる人とのとの関係をつくって、その関係性が写真に出てくるということです。または関係ができる前に撮影する際にも、例えば街角で声をかけて撮影するような場合にも、撮影者と被撮影者の関係性が出てくるものです。それはポートレートを撮り続けているとよく分かります。
シャッターを押して写真を撮るという行為を挟んだ二者の間が、写真としてしっかりあらわれてくるのは本当に面白いことだと思います。

ある人はポートレートに写っているのは被撮影者ではなくて、撮影者本人なんだという人もいます。どんな人を撮影しても、撮影している本人があらわれてくるというのは、ポートレートだからこそ言えることかもしれません。

このようにある意味人間性の領域に入って行うポートレート撮影は、あまりに深く、そして大儀ということで敬遠される方もいらっしゃいます。写真撮影はポートレートから、スティルライフ、風景など絵画のように様々なカテゴリー別にテーマがありますが、たまにポートレートを撮影して、自分自身と向き合う機会というのはいかがでしょうか?

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