渋谷PARCO 8階のギャラリースペース「ほぼ日曜日」にて牛腸茂雄氏の写真展「はじめての、牛腸茂雄。」が開催されています。
牛腸茂雄氏といえば1994年に発売された「SELF AND OTHERS」が写真を勉強する学生にも写真ファンにも語り継がれている写真集があります。
コンポラ写真の代表的な作家といわれる牛腸氏ですが、「SELF AND OTHERS」の双子の女の子の写真など一度見たら忘れられないほど強く印象を残します。
牛腸氏は幼少に患った病気と闘病し1983年に36歳の若さで亡くなっています。桑沢デザイン研究所で同級生だった写真家の三浦和人さんのインタビューが2016年にほぼ日刊イトイ新聞にて掲載されました。そこで牛腸さんのひととなりを伺えることができます。
今回の展示で約100点の作品が展示されますが、その中の1995年撮影のじっとこちらを見る可愛らしい女の子の写真がありますが、実は漫画家でイラストレーターのしまおまほさんだという、驚きの話もこのインタビューに載っています。
(https://www.1101.com/gocho_miura/2016-11-24.html)
この写真展の特徴のひとつはこの展覧会のために三浦さんご自身がプリントし、そしてアクリル板なしで展示されるということです。
牛腸さんのフィルムや関連資料を保管されている三浦さんの快諾があって実現しているそうです。
そしてもうひとつ「ほぼ日」らしいのは、案内人役をギャグ漫画化の和田ラヂヲ先生が担当されるという点です。
一見難解に思えてしまいそうな写真展を和田ラヂヲ先生を通して作品を鑑賞できるという企画が面白いですね。
ラヂヲ先生が描いた双子の女の子のイラストなども味深く、展覧会のオリジナルグッズとして販売もされています。
まさしく「はじめての、牛腸茂雄。」写真展。11月13日までです。