覧会の際に多くの人が体験する、「照明の加減で作品が見づらかった」という感想を持つことがある展示会場では、建物の空間上の問題、作品に対して制限せざるおえない照明機材の問題などが関係しているようです。
それがLEDの登場によって美術館内の照明環境が大きく変わりました。
これまで展示ケース内の展示にはスポットライトを使うことはほとんどなかった、なぜならばこれまで発熱する白熱電球では作品を保護する反対の作用が生じてしまうという大きな問題点があったからです。それが白熱電球とくらべると発熱はほぼ皆無のLEDが登場したことによって、これまでの美術館での照明環境の不可能が可能に変わっていったからです。
とくに有名なのはドイツのERCO(エルコ)社のLED照明です。
HPを見るだけでも、どれだけ美術館、博物館での照明に関して研究が進められているかがわかります。
日本語ではfacebookのページでERCO社の活動、ニュースを読むことができます。
各国での展示照明、日本国内の美術館でのライティング、そして住居に関してのLEDニュースもあります。
美術館でLED照明を意識しながら展示会を見てみるのも「今」ならではではないでしょうか。