事務所が撮影スタジオに早変わり。

ファッション関連の商品撮影をするとき、皆さんはどうやって撮っていますか。モデルさんをお願いする場合もあれば、マネキンやトルソーに着せる場合、床置きの場合と、だいたい3パターンのシチュエーションがあると思います。今回は、モデルさんまたはトルソーでの撮影を想定して、お話を進めたいと思います。まず立つ位置を決めます。大切なのはモデルやトルソーを、背景紙もしくは背景となる壁から離すこと。被写体の写り方にはほとんど差はありませんが、問題は背景にできる影。これがくせ者。背景の紙や壁近くに位置すると、非常に気になる影ができてしまい、見苦しくなります。それを、背景から1m程離すだけで影がなくなります。たったこれだけの注意で、まったく印象が違って見えますよ。ちなみに、被写体が小さな場合も同じです。『対象商品は背景から離し、影が見えない位置で撮影する』という基本的なセッティングを忘れないようにしましょう。また、トルソーに着せて首から膝まで入れると高さもかなりになります。被写体が大きいのに小さなライトを使うと、明るいところと暗いところとが極端になり、陰影のきつい写真になってしまいますので注意ください。洋服の撮影が多い場合は、ぜひ、大きな面を持つ照明をご用意ください。● 明るさのバランスを整えやすい。● 衣類のシワも目立たなくなる。● 素材感を伝える細部まで光がとどくため、ディテールが良くわかる。といったメリットがあります。使いたい時にさっとセットでき、事務所が簡易スタジオに早変わりできるスグレモノです。しかも女性が肩で担げるコンパクト収納で置き場所もとりませんよ。モデル撮影の照明はこちらです