『中国的ネカフェ』

日本でもそうかもしれませんが、中国でも多くの若者がオンラインゲームに夢中だそうです。
ネット依存者のための更生施設もあるぐらい、ネットの世界にのめり込みます。

彼らは自宅よりもむしろインターネットカフェでオンラインゲームを楽しむようです。
だからなのか、今や中国ではインターネットカフェが最大級の娯楽施設だと言います。
街なかのどこにでもインターネットカフェは存在しているようです。

そうした現状に目を付けた中国のフォトグラファー、武靖力はインターネットカフェを撮影するプロジェクトを開始しました。
彼のプロジェクト「Chinese network life」からは、日本のインターネットカフェとは少々異なる光景が伝わってきます。

http://wujingliart.com/zp/chinese-style-network-life/

薄暗い部屋にズラッと並ぶディスプレイとリクライニングチェア。
仕切は無く、日本のように個室にはなっていません。
ヘッドホンをしてゲームやネットをしている若者もいれば、カップラーメンを食べている若者もいます。
その様子は日本のそれと大して変わらないような気もしますが、よく見ると犬が写っていたり、煙草を吸っていたりします。
日本よりもはるかに猥雑でカオスな空間なんだと気付かされます。

中国には約14万5000店ほどのインターネットカフェがあり、1時間あたり数十円の利用料とドリンク代を支払ってパソコンを使用するのが普通のようで、「Chinese network life」は中国の若者の現状を写し取るために進められたものだそうです。
それにしても、日本だと娯楽というよりどちらかと言えば低予算の宿泊施設というイメージがありますが、よく考えれば本来の目的から外れた利用法なんですよね。
日本のインターネットカフェは独特の進化を遂げたのですね。
中国のほうがある意味で真っ当な使い方と言えるのかもしれません。

撮影機材・LED照明の専門店