NASAから公開された宇宙の写真が、国内でもたまにYAHOOニュースとかになることがありますよね。
綺麗ですよね、宇宙の写真。
でもこれって、天体望遠鏡で見たままの映像をそのまま公開しているわけではないそうなんです。
実はアーティストと科学者のコラボレーションによるものなのだとか。
撮影された様々なデータを、科学的にウソが無いように、あのようなビジュアルのCGとして作り上げている結果なのです。それは非常に手の込んだ作業です。
例えば、地球にとても似ている新しい惑星が見つかったとなれば、すぐさまその惑星の環境を表すリアルなビジュアルが作られます。
それは科学的根拠に基づいた、正確でリアルなイメージです。
そのイメージを見て、科学者たちはまた新たな発見をしたり仮説を思いついたりするそうです。
科学者とアーティストの間には、お互いに刺激を与え合い成長し合っていく関係があるのですね。
しかし、こうしたビジュアル作りの初期段階では、データがあまりとれず想像の部分が多かったため、両者の間には緊張があったと言います。
科学者たちは、アーティストの作る画像が過剰に人々の関心をあおる存在になってはいけないと考えていて、一方でアーティストたちは、その惑星が地球と似すぎてしまわないように細心の注意を払って製作に望みます。
ウソを入れたくない科学者と、想像の部分においては“表現”をしたいアーティスト。
人々をわくわくさせる美しい画像の裏側には、こうした密かな駆け引きが隠されていたのですね。