桜満開真っ盛り。
日中もそしてライティングされている夜桜もカメラのシャッター、スマホのボタンを押したくなりますよね。
それでもこの時期の桜はほぼ白いソメイヨシノは、撮ってみると写真撮影の難しさを実感しますよね。ホワイトバランス、露出、ライティングなどが、いざ桜の写真を撮ってみると難しさに気づきます。
お花見のついでに写真を撮ろうとするとなかなか難しいのは桜の撮影条件が限られているからでしょう。日中ならば太陽と桜の木のある環境、時間帯、その日の天気、撮影場所の位置など条件をクリアしなければなりません。
桜の写真と聞いて、みなさんはどなたの写真を思い浮かべるでしょう。鮮やかな蜷川実花さんの桜、数年前に出版された印象的な大森克己さんの桜、白黒写真の美しい森山大道さんの桜。
日本のシンボル的被写体の桜だからこそ、写真家が残す桜の写真は数知れません。
そんななか、近年「桜の写真」といえば思い浮かぶのが鈴木理策さんの桜でしょう。
どうしたらこんなに美しい青空の水色と桜の白色が表現できるのだろう、と桜写真のなかに引き込まれてしまう鈴木理策さんの桜。
最近では作家の窪美澄さんの最新刊「やめるときも、すこやかなるときも」の表紙写真が鈴木理策さんの桜です。
実際に肉眼で見ている桜よりも美しい桜、と思わせてしまう鈴木氏の桜。
お手本を決めて模倣するのは一番のレッスンです、まずは露出を少し上げて(高めに、+)淡い、儚い桜を試してみましょうか。