ここ最近頻繁に中国の写真家レン・ハンの作品を目にするのは、ひとつは写真美術館として有名なストックホルムにあるフォトグラフィスカでの大規模な個展が今年の2月17日から始まっていたから。
そしてもうひとつはそのフォトグラフィスカでの個展開始八日目にレン・ハン自ら命を絶ってしまったからでしょう。
詩人でもあるレン・ハンのホームページには2007年から書き溜められている詩と、2008年からの写真とともにレン・ハンの突然の死に戸惑い且つ彼と彼の作品にリスペクトしながら、今後について一旦立ち止まり、すべてのプロジェクトを一時停止するという友人と家族からのメッセージが英語、中国語で綴られています。
ほとんどの作品が男女の裸体が被写体である彼の写真には、ヌードでの表現方法がまだどれだけ限りなくあるのかということに気づかせ、時には体の一部を使って幾何学模様やグラフィックを思い起こさせるようなユーモアな作品から、テリー・リチャードソン顔負けなエロス全開な写真もあれば、ハッと息を呑むような美しい裸体の写真までと、撮りたいものを撮りたいだけ撮るという飽くことがない静かで激しいエネルギー突きつけられている感じがします。
今はきっと写真集入手も困難な時期かもしれません。すぐにストックホルムのフォトグラフィスカの展示を見に行くのはもっと難しい。
でもレン・ハンのHPでいくらでも彼の素晴らしい作品を見ることができます。
こんな素晴らしい写真を残してくれたレンハンをおもいながらクリックできます。