光の画家フェルメール。
その人並みはずれた作品は誰でも一度は目にしたことがあるはずです。
とくに「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」などの作品が有名ですね。
彼の生涯に描いた絵は確認されているもので30枚程と、大変寡作です。
1664年頃に描かれたと言われている「合奏」という作品。
これは1990年に美術館から盗難されて以来、いまだに行方不明のままです。
盗難された絵画はフェルメールに限らず色々ありますが、その中ではもっとも高値の2億ドル(約200億円)もの価値があると言われています。
はてさていま現在だれが所有しているのか。。。
そんな超高額の「合奏」をPhotoshopを使って新しいスタイルで再現したフォトグラファーがいるそうです。
彼女の名前はErik Almasさん。
なんと、フェルメールの絵とは関係ないストック写真を合成し続けて、この絵画を再現したというのです。
その手法は、まず「合唱」に描かれているものと同じようなパーツをストック写真から探しだして、本物のように加工・合成していきます。
この作品の制作プロセスを収めた動画がありました。
最終的に、この作品のレイヤーは898枚になったそうです。
制作時間は3週間。
よく見ると本物と完全に一致はしていないので、贋作とも言い切れない、新しいスタイルのデジタルオマージュとでも言いましょうか。
ちょっと遠目から見たら完全にだまされそうですね。