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これは、天才アラーキー、荒木経惟氏の最新展覧会の「淫秋」というタイトルです。
2015年の個展「淫夏」、そして2016年「淫冬」に続くこの展覧会では、また新たな斬新かつ白黒プリントにしても「アラーキー色」全開の「しびれる」最新作が観れそうです。
今回のタイトルは「淫秋」のみならず、「淫秋—般若心經惟」というように、和紙にプリントされた写真に荒木氏が「般若心経」を書でしたためた作品で、また違ったアラーキーの境地をみせてくれます。
荒木氏の書は、これまでにも氏の写真集タイトルなどにも起用していたりと、これまでにも目にする機会があり、その独特な書は、写真と同様世界でも高く評価されています。
その白黒プリント以外にも、コラージュ作品のシリーズなどでも発表され、荒木氏が好んで制作するインスタントフィルムを使った最新作も展示。インスタントフィルムの2作品をカットしてつなぎ合わせた最新作は、タイトル通り「淫」も「秋」も感じられるけれど、そこはかとなく「悟り」の色が滲んで見えてくるのはタイトルだけのせいでしょうか。
非常に精力的に最新作を発表し続ける荒木氏のエネルギー、創造性と想像性をすこしでもいただきに展覧会に足を運びます。
会期は11月11日まで、場所は渋谷のアートスペースAMです。

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