『タワー・インフィニティ』

韓国にとある高層ビルの計画があります。
カメラとLEDスクリーンを組み合わせ、裏側の景観をビルに投影する仕組みです。
つまり、スイッチひとつで透明になる、高さ450mの超高層ビルなのです。

超高層は出来てしまうととても大きく、うまく設計しないと景観を壊してしまいかね
ません。
ならば透明にしてみよう。というのがこの計画の勘所。

この計画は、2008年にアメリカの設計事務所がコンペで選ばれて、最近ようやく韓国
政府から建設許可が出されたそうです。

原理としては、透明マント技術として時々登場するものと同じとのこと。
ビルのひとつの面に複数のカメラを設置し、それらが撮影する画像は、裏側の面に設
置したスクリーンにリアルタイムで映し出されます。

設計では、16台の耐候性カメラが、ビルの表面に3通りの高さで配置されています。
カメラが撮影した画像は、建物の形状に合わせてデジタル処理され、他の面に設置さ
れた1,500基のLEDスクリーンに投影されます。

ただし、このシステムが効果を発揮するのは、天候条件に恵まれた場合でも1日数時
間に限られるそうです。
建物内の照明の関係で、夜間には透明にできないからだそうです。

完成すると、世界第6位の高さになる建物で、展望デッキ、映画館、ジェットコース
ター、水上公園、飲食店等々がある総合娯楽施設となります。

ただ、まだまだ資金を調達する必要があるそうで、実現するのはいつになることや
ら。。。

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