出演者の発表と共に期待が高まってきている2021年の大河ドラマ「青天を衝け」のタイトル字を手がけたのが杉本博司氏だという発表がありました。
杉本氏といえば即座に写真家、と思ってしまいますが、現代美術家という肩書きが一般なんですね。
ジオラマシリーズの「劇場」を初めて見た時には度肝を抜かれましたが、今回の題字担当としてのコメントにもあるようにもともと現代美術として写真表現されてきたんですね。建築にも造詣が深く現在では「小田原文化財団 江之浦測候所」の人気も各方面から取り上げられています。
題字を見てびっくり、飛び上がっていきそうな動きのある筆致で、書家のよう。
杉本氏の写真作品には禅僧のような作品もあれば、数学者や科学者のような視覚的な作品もあり、そして現代美術かと言っても古典にも明るい。
そこに書家のような題字さえも手がけられる多彩さは、どの方面に繋がっていくのかわかりません。
大河の題字といえば、同音語なので冗談のようですが実際に「大事」なもの。だからこそ毎回書家を含め多くの文化人が候補になるでしょう、そして今回は現代美術家、そして写真家の杉本氏の題字。
さて、タイトルの「青天を衝け」は新しい一万円札の顔「渋沢栄一」が主役。
江戸時代が明けて明治になる激動の時代。制作総括者が題字について「豪快でいて軽やか。力強く歩み続ける渋沢栄一の人生の象徴するかのようです」とコメントしています。
大河ドラマの第60作目ということもあって、力が入っているこの作品、楽しみですね。
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