ビル・カニンガムの生き様

自分の信念とともに、思い切りよく、そして正直に生きた人は本当にかっこいい。
先月、2016年6月25日に、87歳でこの世をあとにしたニューヨークの名物フォトグラファー、ビル・カニンガム氏もその一人でしょう。
2011年にはドキュメンタリー映画として彼の映画も公開され、全世界的に有名になり、この訃報もファッション誌から一般の新聞紙まで報じたほど。
それでも我々がニュースから知るのとは違い、ニューヨークタイムズの読者たちはビル氏が脳卒中で入院した発表前にすでに異変に気付いたそうです。なぜならばこの10年で初めてビルの撮った写真が掲載されなかったからとのこと。ニューヨーカーにとって、彼の存在がどれほど大きかったのでしょう。
「おんとし(御年)」とよくいいますが、そういう枕詞を使いたくなるほど神々しくかつチャーミング。目印は青いジャケットと、首にニコンのカメラをかけたまま自転車に乗る姿。
ニューヨークの街角で彼にレンズを向けられて断る人はいなかったでしょう。いや、かれに写真を撮られることを夢見ながらお洒落をしていた人もいたに違いないのでは。
彼に撮られたスナップショットの中の人々は、はにかみ、そして微笑んでいます。
ニューヨークタイムズのweb版でビル氏のスナップショットとともビル氏の音声解説付きのビデオがファッションテーマ別に見ることができます。
ビデオを見てビル氏を偲びつつ、唯一無二の存在を知ります。

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