富士フィルムの「写ルンです」が今年発売30周年だそうです。
もはや時代はデジタルの流れ、今の中高生のどのくらいが「写ルンです」を知っているでしょうか?
それでもフィルムの製造自体、現在も製造を続けている富士フィルムの方針はアナログカメラ、フィルムカメラ派には本当に頼もしい存在で、フィルムで作品を制作している写真家、アーティストにとっても感謝、尊敬を持って仰ぐメーカーといっても過言でないかもしれません。
さて、スマホ世代にはフィルムカメラといっても、遠い存在なのかと思いきや、最近ではこの「写ルンです」の売上が上がっているそうです。
といっても発売当時の売上ピーク時には出荷本数8960万本を記録しているというので、その頃と比べるわけにはいかないでしょうが、スマホとフィルムの写真とでは色合いの違いや「おしゃれ」ということでフィルム帰りがあるようです。
そしてそのシンプルな形状、つまりレンズとシャッターをつけて、フィルムそのものから写真を撮る、という構造上、タフだということも改めて認知されています。
石川直樹さんがエベレストで、過酷な環境ゆえに他のカメラは壊れたけれど「写ルンです」では撮影できたというエピソードを語られたのは、今では「写ルンです」のタフさを物語り、とびきりの商品アピールになったと言えるでしょう。
ちなみに写真家、奥山由之さんが写ルンですを使い作品制作されているアーティストの一人ですが、ちょうど現在東京恵比寿のPOSTで写真展が開催されています。
ちょっとフィルムで写真を撮りたくなるかもしれません。