今年で第4回目を迎える、京都での国際写真祭。
約一ヶ月間の写真祭では京都の街の中で、京都らしい個性的な場所での写真展や、ワークショップやポートフォリオレビューなども写真製作をしている学生さんから、プロまで満喫できそうなプログラムが組まれています。
今年2016年のテーマは「Circle of Life いのちの環」。
柔らかなグラデーションと、モデル業の傍写真を撮り始めた生来からの独特な感性で人気のあるサラ・ムーンももちろんですが、今回この京都国際写真展2016年での展示作家の中で注目したいのはアルノ・ラファエル・ミンキネン。
日本ではあまり知られていないのですが、ヨーロッパではもちろんアメリカでも大変評価の高い写真家の一人です。
ヘルシンキ生まれのフィンランド人の写真家ですが、子供の頃にアメリカに移住し、写真家としての活動は現在でもアメリカです。写真家としてだけでなく多くの大学で教鞭をとり、その間にもヨーロッパでワークショップやコラボレーションに参加しています。
ミンキネンの写真の特徴はなんといっても自然と身体表現を融合させた独自のものです。言葉にすると陳腐ですが、ぜひリンクしたミンキネンのHPで彼の作品を見てみてください。
「どうやって撮ったんだろう」「こんな視点があったんだ」といったように驚いてしまう身体を用いたセルフポートレートには何度見ても見入ってしまいます。
ミンキネンの代表的な作品だけでなく、京都で撮り下ろした作品もあるとのことでそちらも楽しみです。
写真表現はまだ未知分野と言われますが、ミンキネンが何十年も前に確立したスタイルと撮影方法、ミンキネンの世界を見れるいい機会です。