フードスタイリストのお仕事

最近ではよく耳にするようになった言葉のひとつに「フードスタイリスト」というのがあります。
雑誌や広告、さらにはCMやテレビの番組、映画の現場にて料理が扱われる際に、いかに美味しそうに見えるようにするかという、料理における演出家とでもいえる職業です。
フードスタイリストのひとりに、「ごちそうさん」の全編に関わりその名がさらに定着した飯島奈美さんがいます。「ごちそうさん」でフードスタイリストという言葉も広がりましたが、飯島さんは、2006年の映画「かもめ食堂」や2009年「南極料理人」、深夜枠でも根強いファンの多いテレビドラマシリーズの「深夜食堂」など料理がでてくる映像に随分と関わってきました。
私たちが普段目にする、広告、CM、レシピ本などの中の料理には、「見ているだけで食べたくなる」といったものも多いですよね。それが訴求力です。
料理を撮影する場合には、自分がフードスタイリストの立場であるかのように、どうやったら「美味しそうに見える」のか、ということを考えて色合い、配置、食器、背景などを総合的に演出する必要があります。
日々目にしているCMや雑誌、広告、テレビドラマの中にプロのフードスタイリストの仕事がちりばめられていると思うと、ちょっとした写真、短いシーンの中の料理にも目が離せません。
「あ、おいしそう」と思ったものを実際に自分でつくってみて、見たように真似てみることも「おいしそうな料理」の写真撮影の勉強になります。

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