平凡社のWEBで、石川直樹さんが愛用する旅の道具を紹介するエッセイがありました。それが改めて「ぼくの道具」というタイトルで刊行しました。
WEBにアップされている頃から拝読していたのですが、これが面白い!
旅の道具、写真の道具、とひとことで言っても、そこは七大陸最高峰登頂を達成している石川さんだけに、ほかの人の「道具」とはちょっと違います。
だからこそ紹介される道具の中には私たちが一生使うことはないだろうものもあります、それゆえに、標高の高い雪山、別世界ではそれぞれがそんなにも大切な役割をするものかと感心してしまいます。
石川さんの撮影場所は「ちょっと写真撮ってくるね」と言って出かけられる場所ではないからこそ、道具の数も種類も選び抜かれています。石川さんの作品を見て、この本を読むと、あの雪山はこんな道具とともに到達して撮影されたものなんだと、そんな見方もできます。
厳しい環境下で過ごすための道具、そしてその環境で写真を撮る道具。道具ごとに書かれたエッセイは何度読んでもどこから読んでも読みごたえがあります。
刊行を記念して2月8日、HMV&BOOKS TOKYOでミニトークショーがあります。石川さんが愛用の道具を実際持って来てくださるそうですよ。トーク終了にはサイン会もあり。