先日ネットであるコラムを読んで手が止まりました。
それは葬儀会社によるもので、遺影写真に関する内容でした。
デジタルカメラが普及した今日では、カメラのみならず携帯電話、スマートフォンでの写真撮影が日常的なことになったにもかかわらず、いざ葬儀となると必要である遺影写真がないことが頻繁というのです。
若い頃や、子どもを持つ家庭ならスナップを撮り続ける機会は多々あるでしょうが、年を取り、子どもが離れてしまうと、夫婦同士で普段から写真を撮る機会はなく、さらに旅行してもお互いの写真を撮ったり、ツーショットを他人に撮影を頼むようなことよりも、風景写真が中心になってしまうとのことです。
確かに中高年の夫婦、または高齢の夫婦が写真に特別な興味、趣味を持っていなければ、ポートレートとはいわずも、人物を入れて記念写真を撮ることはあまりないかもしれません。
まさか遺影のことを考えながら家族の写真を撮ることはないでしょうが、ずっと飾られる遺影写真は「いい一枚」であるに超したことはありませんよね。
なかには高齢になってから、自ら写真館に行き、遺影用の写真撮影をされる方もいるとか。
何とも複雑でうーん、と考えてしまいそうな話ですが、これもひとつの「写真の必要性」ということでしょうね。
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