サクラの撮影とボケの関係はとても大切です。
「ボケ」が重要な演出になるからです。
季節は春、淡い色、透き通る花びら、といったようにビジュアル自体柔らかい印象がある被写体故に、実際に撮影する際にその柔らかさを引き出すために、このボケが重要になってきます。
ではボケをどの位置にもってくるか?
いわゆる手前ボケと、一般的な後ろボケがありますね。
ボケを前にもってくるか、後ろにもってくるかということで印象もぐっと変わってきます。
まず手前ボケで撮影すると、先にボケがあるためにさらに柔らかい印象が強まります。
一方後ろボケの場合には、「写したいサクラ」のまさに引き立て役になります。
同じ構図でも被写体を奥、手前の順序で撮影してみると、つまりは前者が手前ボケ、後者が後ろボケの写真になります。同じ構図なのに印象が変わるのがよくわかります。
同じ木の花びら同士で距離をつくってボケを発生させるのが難しい場合は、サクラが数本並んでいるのであれば、並木を縦に見てとるような場所を立ち位置にして、手前のサクラ、奥のサクラといった具合に配列するとボケを得やすくなります。
主役のサクラとボケを演出するサクラ、または背景との距離感をうまく持てることがサクラの写真撮影のポイントです。
いろんなアプローチでサクラ撮影、楽しみたいですね。
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