花火

刑部信人(おさかべのぶと)さんの写真集「花火」の発売と同時に、同名の写真展「花火」が4月11日から5月3日まで、京都のFOIL GALLERYで開催されます。

優美で刹那的な花火は人々を魅了し、これまでも幾多ものアーティストによって作品のモチーフにされてきました。もちろん写真家によっても被写体として花火の写真が撮影されています。
しかし、この刑部さんの「花火」はそれらのどれとも違う「花火」を見せてくれます。
まるでコンピューターグラフィックスのような模様、曲線、ニュアンス。「花火」という題名がなければ、被写体が花火だとは一見思えないような写真です。

「『花火』の作品は、宇宙へのあこがれを表現している」という刑部さんは、フィルム写真からデジタルカメラでの作品制作を始め、デジタルカメラゆえの高解像度で見たことがないものを撮影しようと花火を被写体に選んでいます。
デジタルカメラだからこそ撮影し、表現できる方法と被写体と言えるかもしれません。

写真集と一緒に味わいたい写真展です。
新宿西口撮影機材ライトグラフィカ