キャノンが2008年にデジタル一眼レフカメラ、EOS 5D Mark II を発表し、ハリウッドなどでは当時から既に動画撮影に使われ、映画、CMなどの撮影機材として人気を博しました。
それを受け、写真のための一眼レフカメラではなく、はじめから映画製作用に開発されたモデルが、EOS C300です。
現在キャノンのHPでは商品カテゴリーとしては、CINEMA EOS SYSTEMとしてまさに映画製作機器として紹介しています。
デジタル一眼レフカメラでの動画撮影が一部では歓迎され、一部では敬遠されたのは、先入観、新しいものへのリスクと挑戦、バジェットなど金銭面などいろいろな条件が絡み合ってのことでしょう。
日本でもEOS 5D Mark III でのCMつくり、テレビ番組制作、映画製作、PVなどと浸透してきましたが、EOS C300の流れを受けて、すでにTV番組制作、インタビュー撮影などにも使われ始めました。
ヨーロッパでの浸透は一歩送れるものの、短編映画製作のコンクールにて、制作者のキャリア、プロジェクト内容を審査し、選ばれた人がEOS C300またはEOS C100の貸し出し権利を得るというキャンペーンを開催し、映画製作専用カメラの存在を普及しています。
レンズを変えて撮影するさまは、まさに写真撮影の心得を得ているからこそ楽しめるもので、そこから動画への楽しみを十分に享受できるモデルです。動画撮影に興味がある方は非常に面白いモデルです。