『色によって変わるイメージ』

いきなりカラーセラピーのようなタイトルですが・・・
目から入った光は脳の視床下部に届き、神経や内分泌系に影響を与えます。
神経や内分泌系は精神状態と大きく関係しているので、視界に入ってくる色によって
そのもののイメージや受け取り方が違ってきます。
要するに、青は寒そう、赤は暖かそう、という具合に、色はイメージを生むというこ
となんですね。

しかし、経験が関連して浮かび上がってくるイメージというのもあるので、同じ色で
も人によっては異なった連想が出てくることもあります。

写真も光と影と色で出来ているので、その組み合わせによって印象が変わります。
蜷川実花さんのような鮮やかな色の写真は華やかな印象を与え、見る人を楽しい気持
ちにさせます。
反対に白黒写真をみると時が止まったような印象を与え、どこかセンチメンタルな気
分になります。
ただ先述のように、同じ色でも経験によって色の印象は変わるので、もしかするとぼ
くと反対の感情になる人も中にはいるかもしれません。

とはいえ、被写体があってそれなりの条件が揃ってしまうと、光と色をコントロール
するのは容易なことではありません。
絵画のように自分で色を生み出す事ができれば、イメージと色を結びつける事ができ
ますが、写真はそう簡単にはいきませんよね。
何を撮るか、それをどのようにしてコントロールして自分のイメージに近づけるかを
常に意識し、光や色の組み合わせを決めていけば、撮りたい写真に近づく事ができる
のかもしれませんね。

撮影機材・LED照明の専門店