月の撮影

秋の夜長、お月見の季節も過ぎ、この時期からこれから寒くなりますが、夜空が美しい季節になります。
お月見の時期に質問されたことは、月の写真撮影について。
日々形が変わり続け、満ち欠けを繰り返す月は神秘的で、古代からそして世界各国で月にちなむ風習がありますね。
今年はブルームーンもあり、月を機会が普段よりもあったのではないでしょうか。

きれいな月を写真におさめたい。そう思ってシャッターを押しても肉眼で見ている美しい月と同様に写すのは難しいものです。月はどのように撮影したらいいのでしょうか。

難しいのは露出の問題が関係しているからです。
昼間に白い月が見えることからもわかるように、月の光は太陽からの反射で、実際には結構明るいのです。そこで夜の月を撮影するときにオートなどでISOの感度が上がったり、シャッタースピードが遅くなったりすると、自然に月が白飛びしてしまうだけになります。
明るい月に合わせて、昼撮影と同じような設定で撮影するのがポイントです。つまりマニュアル露出にして、ISOを100から200、シャッタースピードも日中で撮影する程度の早さで撮影してみてください。すると白飛びすることがなく、月の陰影がくっきりわかる「月らしい」映像が写ります。

もちろんコンパクトデジタルカメラなど、ズームに限界があるカメラでは写る月は小さくなりますが、レンズ交換が可能なカメラで、お持ちの望遠系のズームレンズを装着すると、その分大きな月が撮影できます。
太陽の光に反射して輝く月は、その満ち欠けによっても表情が随分変わります。
月の動きを下調べして撮影に臨むのも月撮影の大切な準備の一つです。

新宿西口ライトグラフィカ