「ボケ」というと一般的にネガティブな捉え方をしますね。
しかしこのボケがとっても重要な役割をする写真の種類はたくさんあります。
ボケがあるだけで写真の印象ががらりと変わる!
それは、例えば一輪の花を撮影することを想像してみましょう。
写真の画面に映るのは被写体の花、そして背景です。
F値を絞り、つまり被写界深度を深くすると画面に映る全体に焦点が合って、全体がシャープに写ります。
一方、F値を開放気味にすると、花にピントが合い、背景はボケます。
同じ被写体、同じ構図、同じ照明と条件は全て同じ二枚を比べても、その違いは明らかす。
画面の中にボケが生じることによって、被写体がより鮮明に、嫌味のない強調が現れます。
写真内に明暗、コントラスト、色合いなどのバランスが生じるように、画面のピントが合っているものとボケているものの組み合わせによっても随分印象が変わってきます。
ピントが合っている部分があれば、ボケの部分も必要と言ってもいいかもしれません。
ただカタログ写真や商品写真には必要はないので、あくまでも写真の種類によりますが、
音楽の強弱、話し方の抑揚のように、写真内のピント、ボケのバランスをうまく取り入れて表現豊かな撮影を!写真照明のライトグラフィカ