写真から見るお国柄

あるメーカーがコンパクトカメラ発売に際して日本を含めたアジア2国、欧米2国、合計4カ国の人々にカメラ、写真についての調査を発表しています。
調査の対象は対象は子どもを持つ両親。
カメラに求めている性能、機能などはどの国も共通している内容なのですが、興味深いものは写真の捉え方と撮影後の写真の利用方法などの違いです。

例えば、そもそも写真を撮る理由で、日本では「子どもの成長の記念」という名目が多く、海外では「家族や知人と共有するため」とのこと。確かに日本では運動会、入学式、卒業式と言ったように学校のイベントに合わせて、その晴れの舞台を逃さずにと撮影する機会が増えるような気がしますが、一方海外では日本ほど学校でのイベントが頻繁ではなく、例えば運動会といった場はあまり見受けられません。そして日本ではその「成長の記録」をアルバムなどにして保管する一方、海外では「人に見せるもの」として外に発信される傾向があるのも違いのひとつです。

この他には、日本では「子ども」のみを写真を持ち歩くのが多いのに対し、海外では「家族写真」が半数を占めるという結果もありました。これは好みもあると思いますが、ひとつ感じるのは、例えば持ち歩く写真だけではなく、家に飾る写真も海外では子どもの写真だけでなく、家族写真も飾るというのはよく見かけられますね。欧米では子どもでも個人として尊重される一方、写真においては子どもだけで撮影するのではなく、子どもと両親、家族全員でひとつという意識があるからでしょうか。
家族を大切にするのに国境は関係ないのですが、その国々の文化や習慣の違い、考え方が写真にも投影されるというのが面白いですね。

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