日本のように四季がはっきりしている国では、風景写真など四季の移り変わりを写真に残すことは、芸術写真として、そして商業写真としても繰り返し行われます。
例えばサクラを代表に季節を目で楽しめる写真、映像は多くあると言った具合です。
代表的な美しい季節にスポットをあてて撮影することもあれば、四季を通して同じ被写体を撮り続けるという撮影もあります。
一瞬の、またはある期間に注目して撮影することと、季節に関係なく同じ被写体で撮影し続けるということですね。
季節と少し視点が変わりますが、以前4姉妹を一年に一度同じ配置で撮り続けている写真家の話をしましたが、お伝えしたいのはそんな感覚と少し似ています。
つまり四季によってそのときに美しい自然物はそれぞれ違います、その時々の美しいものを撮影することと、一方たとえフォトジェニックではないときでも撮影を続けることには、何か違いが見えてくるのではないかということです。
同じ被写体を撮影することは記録写真という捉え方もあるでしょう、前述のように人物の記録撮影も同様、四季の中で同じ被写体を撮影していくことでその変化が一連の組み写真のように一つのテーマ、作品になることもあります。
被写体をそうとらえると、はっきりした四季がある日本だからこそ、また楽しめる撮影の仕方かもしれません。