写真でも動画でも撮影する対象、またはその中に人物が写る場合に発生するのが肖像権です。
一昔前ではあまり一般的に意識されなかった人権かもしれませんが、現在では写真からテレビ番組制作などに関係のあるカテゴリーです。
欧米では「プライバシー」「個人の尊重」の意識が強いため、日常生活の中でも感じられることが多々あります。
例えば、カフェやパブなどカジュアルな場所でも、店内を撮影するのは止められることがあります。自分自身や友達とのショットならば問題ないのですが、他のお客さんが入っている中店内の風景などの撮影は、許可なく写真や動画の中に入ってしまう人を避けるために禁止するという訳です。
また、子どもや未成年者に対する「守る」意識が非常に高く、保護者が近くにいない子どもなどを悪気がなく撮影したとしても注意されることがあります。
街角で「かわいらしい」と思ってシャッターを押すと、保護者が目を光らせている、wということもあります。
テレビインタビューなどでも、子どもが映り込むことがあれば、必ず保護者の許可をその場で取るという配慮もなされていますが、もちろんきちんと許可を取ればその場で快くお子さんの撮影許可をいただくことも多々あります。
「人を撮る」ということを改めて考えることも、写真の被写体に対してリスペクトの意識も高まるのではないでしょうか。