ブツ撮り、商品撮影は、それぞれ被写体の特徴によって難しいポイントは違います。
そのため、撮影する被写体によってカメラのレンズからアクセサリー、駆使するテクニック、照明機材が変わってくるかと思います。
それは生ものの料理写真でも同様。さらに食べ物だけでなく飲み物、そう液体の撮影もまた難しいもの。今回は飲み物の撮影についてみてみましょう。
飲み物といっても透明のものから牛乳のような不透明なもの、一般的ドリンクからお酒やカクテルといったアルコールなど、それぞれ飲み物の特徴や写真で何を伝えるかということによって、写真撮影のセッティングも変わってくるでしょう。
同じグラスに入った飲み物でも朝食用の牛乳、カウンターバーにあるカクテルとではホワイトバランスと照明の光源も変わってきます。
その例でみていくと、グラスの牛乳を撮影する際には「朝食らしい」「さわやかな」感じを損ねることがないようにしっかりとホワイトバランスをあわせてキレイな白を設定します。一方グラスのカクテルは「お酒を飲む場」の雰囲気を演出するため、あえてホワイトバランスをアンバー目にして蛍光灯ではない温かな色調で撮影するといった具合です。
つまりは組み合わせですね。それは食べ物でもそうですが「いつ」「どこで」飲むものかを想定して、映り込む背景から照明、光の角度などを考えていく必要があるということです。