『宇宙ゴミ』

1957年、旧ソ連が世界初の人工衛星、スプートニク1号を打ち上げました。
それ以来、今日にいたるまで、打ち上げられた人工衛星は、7,000個を超えているそうです。
もちろんその中には地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものもありますが、いま現在、周回中の衛星は約3,500個以上もあるそうです。

そのおかげで、GPS等の恩恵を受けることが出来ているわけですが、その反面、「宇宙ゴミ」というものの存在がかなり問題視されているのです。

宇宙ゴミとは、役目を終えて動かなくなった人工衛星や、剥がれ落ちたロケットの塗装や破片などのことです。
今も地球の軌道上には、想像以上にたくさんの宇宙ゴミが周回しています。

その多さがよくわかるCG動画が公開されています。
1958年から2015年、どれくらい増えたのか一目瞭然です。

https://www.youtube.com/watch?v=wPXCk85wMSQ

最初はほんの少しだった宇宙ゴミが、その数は急速に増え、ついには地球を完全に覆うほどに。

宇宙ゴミは、秒速8キロメートルもの速さで地球の軌道を回っていて、チリ程度のものから数メートルもある人工衛星まで様々で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、高度や進む方向がわかっているものが9000個、10cm以上のものが約20,000個、10cm未満1cm以上のものは約50万個もあるそうです。

何とまだ宇宙ゴミを回収する技術は確立されていません。
散らかしっぱなしというわけです。

近年では、ゴミを出さないようにロケットを設計したり、使い終わった人工衛星などは大気圏突入させて燃やしてしまうか、より高い場所に移動させて、新しい人工衛星の為に場所をあけるなどしているそうですが、根本的な問題解決にはなりません。
こうなったら掃除機人工衛星を開発しなければなりませんね。

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