マニュアルから外れること 3

暗い場所にはフラッシュをオンにして撮影することは、まるで必要条件のように感じられますが、実はこれも鉄則から外れると違った表現を持った写真がうまれます。
それは料理写真でも、夜景写真でも同じこと。
例えば、料理写真にフラッシュをオンにして撮影してみます。
べっとりと立体感がなく、写真料理のおいしいしるしの「シズル感」が感じられません。
そこでフラッシュなしに撮影すると、質感が強調され素材そのものが映り込んできます。

同じように夜景写真。
何度か触れてきましたが、夜景の環境で、フラッシュをたいて撮影しては手前のものが光を集中的に受けて、その場の状況すらわからない写真になることもあります。そこでフラッシュを使わずに撮影することによって、人物も背景も生きてくるとこに。
ただ、これらの例にはISOや手ぶれのしないカメラの設置、シャッタースピードとF値の関係などが関連してきます。
それは知識として、まず「暗いところではフラッシュ」という感覚を破ることによって、新しい表現を見つけてみてください。

新宿西口ライトグラフィカ